1949-10-24 第5回国会 参議院 懲罰委員会 閉会後第5号
○委員外議員(中西功君) 本会議の私の一身上の弁明を見て下さつても分ると思いますが、我々の根本的な方向について我々は決して誤まつたとは思いませんが、併し個々の問題については行き過ぎがあつた面もあると自分は思うということを私たしか言つておると思います。それで当時我々として小委員会を開いて呉れなかつたり、又副議長が、我々の主観によれば專断を以て上つて行つたりしたその様を見ておりまして、これは非常によろしくないということははつきり
○委員外議員(中西功君) 本会議の私の一身上の弁明を見て下さつても分ると思いますが、我々の根本的な方向について我々は決して誤まつたとは思いませんが、併し個々の問題については行き過ぎがあつた面もあると自分は思うということを私たしか言つておると思います。それで当時我々として小委員会を開いて呉れなかつたり、又副議長が、我々の主観によれば專断を以て上つて行つたりしたその様を見ておりまして、これは非常によろしくないということははつきり
○委員外議員(中西功君) 咄嗟の間でありまして、私自身もよく記憶しておりませんのですが、こういう感じはいたしました。私が飛んで行きましたときに、北村議員だということはあとで分つたのでありますが、北村議員が非常にこうなんですね、副議長をかばうつもりだつたと思いますが、やつておるような恰好をしておりましたのは私は氣が付きましたが、具体的に椅子がどういうふうに揺れたということは氣が付きませんでした。
○委員外議員(中西功君) それでは簡単に私の意見を申さして頂きます。詳細は本会議の一身上の弁明で述べてありまして、その通りだと思います。細かい点について二、三申したいと思います。 第一は、いわゆる集團阻止と言われておりますところの問題でありますが、あれが計画的で、或いは集團的で、而も非常に計画的という点に重点が置かれて、更に議事を妨害したというふうになつておりますが、私といたしましてああいうふうな
○委員外議員(中西功君) だから私は大藏大臣を呼んで貰つた方が問題がはつきりすると思いますが、一体見返資金があると思つてやつておるんですが、そんなにないんです。ないものを一生懸命新聞であるあるといつてやつておるんです。そこに私はこれは非常に問題があると思う。だから労働大臣が大体どのくらいあるかということを勘定に置かず、百億だというようなことを言つておるのが実に無責任だと思います。さつき門屋氏から言われましたように
○委員外議員(中西功君) それでは私は百億については結構ですが、数字が分つておらなければ……、一体鈴木労働大臣は、見返り資金は現在幾らあると思つてやつておるわけですか。
○委員外議員(中西功君) 今緊急失業対策関係の費用として、百億ということが大体言われておりますが、その外に災害の復旧費、或いは今滯貨で非常に困つておりますがこの滯貨に対して或る種の融資をしなければならん、これはもう緊急の問題だと思うのです。それでなければ今に貿易産業でさえも潰れてしまうという状況に來ておると思います。その他六・三制の問題も、一應政府としてもこれは何とか辻褄を付けなければならん。一般の
○中西功君(続) 私は今日の参議院再檢討論は、主としてこの衆議院の権威の増大を恐れる人々から生れていると思うのであります。これを要するに、私がここで申したいのは、参議院が今日のような旺盛な批判力を行動によつて示すときに、初めて参議院の権威は高まるということ、更に参議院再檢討を急に言い出している人々は、実は参議院を唯々諾々と衆議院や政府に隷属しているのが参議院の性格であると考えている人々であります。(
○中西功君 草葉議員から提出されました私に関します懲罰動議につきまして、私の一身上の弁明をいたしたいと思います。 私は先ず最初に当時の私の心境について述べます。我々共産党の者は定員法、大学校、食管法、國立病院特別会計法、日銀改正法、鉄道拂下法案等々の提案に対しましては絶対に反対でありまして、これが通過することは日本の経済と國民を塗炭の苦しみの中に陷れるものと確信している。絶対にこれが通過は默許できなかつたのであります
○中西功君 日本共産党は、この日本銀行法の一部改正案に反対であります。その反対の理由は、すでに労農党並びに社会党の代表によつて述べられたところと基本的に同じであります。この法案の骨子は、すでに説明されましたごとく、政府の金融統制に関する一部の権限を、或る意味では基本的な権限を、日本銀行に設置される政策委員会に移讓するという点にあるのであります。細かいそれに基いたいろいろの点については勿論問題もありましようが
○中西功君 傍聽席の方々の方が遥かに眞劍なように見えるこの議場において、私は氣を腐らすことなく、我々日本共産党の、この定員法に対する反対意見をここに述べんとするものであります。この定員法は單なる官吏の首切り法案ではない。これこそ日本民族の運命に関する問題であります。この定員法こそは日本を植民地化し、日本経済を破壊し、日本を退歩させ、労働者農民を塗炭の苦しみに突き落そうとする一切の反動政策を強行しようとするための
○中西功君 先刻も御説明がありましたが、市街地信用組合法におきましては、この度の法的再編成に対して、可なり激して反対意見があつたというように聞いておりますが、そういう人達は主としてどういうふうな点がその人達の利益を損すると思われて反対したのか、その点少し説明して頂きたいと思います。
○中西功君 今までの市街地信用組合ですが、それは大体どの程度にはつきりしており、又いわゆる中小企業或いは庶民金融においてどの程度の役割を果しておつたか、そしてこの度中小企業等協同組合法の中に信用協同組合が設けられて編成替をされる結果、具体的にはどの程度の経済上の変化があると政府は一應見ておるかという点を御説明して頂きたいと思います。
○中西功君 ついででありますが、この中小企業等協同組合法案の中で、保險関係が削られたと聞いておりますが、この理由或いは又それと、これは恐らく法案にならないものだと思いますが、保險のものがありますが、それとの関係を説明して貰いたいと思います。
○中西功君 本員はこの際、麻生石炭鉱業の復金融資監査についての國務大臣の答弁に関する緊急質問の動議を提出いたします。(「必要なし」「無用」と呼ぶ者あり)
○中西功君 電氣通信省設置法の一部を改正する法律案、郵政省設置法の一部を改正する法律案並びのこの施行に関する法律案の三法案に対しまして、我我日本共産党は全面的に反対するのであります。 次にこの法案を我々が反対いたしますところの理由を述べたいと思います。特にこの両法案につきましては、すでに第三回の國会においてその設置法が決定されました。併し未だにそれが実施されないでおるとき、再び今回のような改正案が
○中西功君 実はこの中間報告は、御存じのように、在外同胞引揚特別委員会におきましては、僅かに五人の委員の出席のところで報告され決定されたもんであります。これは、後、多数者署名という形になりまして、一應各委員の了解を得られておりますけれども、併し一應定足数を欠いた委員会において、それがなされたのであります、從つて私たちは、細川委員の方から、これはどうしても少数者意見を述べたいということを切に要求しておつたところでありましたが
○中西功君 日本共産党はこの通商産業省非常にむずかしい通商産業省設置法案に対して反対いたします。この舌を噛むような名前の法案に対して反対いたします。(「うまい」と呼ぶ者あり、拍手)この通商産業省設置法案については、すでに前討論者において微に入り細を穿つて、よくそのいけない点が論じ盡されております。私もいろいろ詳しい点については申したいところがありますが、第一に、私は我々がこの通商産業省設置法案に鉄して
○委員外議員(中西功君) 共産党として、麻生鉱業の問題につきまして……、今まで衆議院でも参議院でも質問しました。ところが各大臣の答弁が全く区区で、衆議院で言つていることと、参議院で言つてることと違つていて、非常におかしいのです。こういうふうな、大臣の答弁が区々だということは、非常に無責任なんですが、そういう問題について、一應はつきりして貰わんと困ると思うのですが、要するにこういう大臣の答弁に対しまして
○中西功君 日本共産党はこの法案に反対であります。 この條文を見ますと、非常に些細なと言いますか、殆んど問題がないごとく見えるのであります。我々も又單に法文だけならば勿論取立てて私がここで反対討論をする必要もない程のものだと思うのでありますが、併し私たちはこの法案の根本的な問題について非常に大きな疑義を持つておるのであります。即ちこれは外國の保險事業者に関する法律でありまして、これは我が國と、そうして
○中西功君 そうじやないのです。
○中西功君 もう一つ、一番最初に私が申しました実際に行かれました係官の個々の報告書を早急に出して貰いたい、特にもうすでにこの麻生問題については、これは衆議院でもこの報告書が問題になつておるわけであります。だからこれは嘘だとか、本当だとか言う人も出て來ると思うのです。ですからこれは麻生に限らず、これは八十幾つかありますが、一應大藏省として一月かですか出されたわけであります。ですからその報告書を、一つできておるもの
○中西功君 その点について大藏大臣にもう一度はつきりおききいたしますが、大藏省、並びに商工省によつて、共同に調査された復金融資先の中、大口投資の麻生鉱業株式会社に行かれた田中大藏事務官、並びに商工省の方々の現実の報告書においては、可なり詳細に会社の経理内容というものに触れておる、そこから結論としてこういうことも言われておる。「以上の仮拂金と貸付金とを合計すれば三千十五万円に達する、而してこれら資金の
○中西功君 そういうふうな計算をされていないというわけですが、私は非常に不思議に思うのです。今まで塩業関係においては國内の自給の強化、何よりも現在の非常に困窮している製塩業者の救済のために非常に大きな運動があつたと思うのですが、当局者としては当然塩に石炭を使うべきか、それともその他の部門に石炭を使うべきかはこれは具体的に考えてやらなければいけなかつたかと思うのでありますが、そうしたものを十分具体的に
○中西功君 私の聽きたい点は、今日本の政府の政策が外塩依存の上に立てられておつて、國内塩の製造業者、特に廣汎な塩業者が非常に困つておる。実際又今の傾向で行けば、これは廣汎に沒落してしまうというところに來ておるのですが、そういう政府の外塩依存政策が果して、いろいろな具體的な数字から見ていいかどうかという点なのであります。で今の数字によりますと、國内塩の買上價格は九千七百円になつております。そして外塩は
○中西功君 塩の人お願いします。今外塩を入れているわけですが、その外塩のアメリカドルの價格と、その中における運賃、それからそれの國内價格、そしてそれに関連して日本の國内の製塩業者の生産費、それから又その買上價格、大体そういう点で、少し数字的に最初お聽きして置きたいと思います。
○中西功君 これはちよつと見ますと、今まで一應大藏省或いは國が持つておりましたこの方面における機能の一部を日本銀行の政策委員会に委讓するという恰好になると思います。そうしてその政策委員会には、勿論大藏大臣或いは安本長官が入りますけれども、それには民間の人々が非常に入るわけです。むしろその主人は民間の銀行或いは産業家というものが支柱になる。そういう恰好でこの政策委員会が持たれるわけです。そういたしますと
○中西功君 ではその次に、日本銀行にこのような政策委員会を置くという趣旨は、或いは精神と言つてもよいのですが、これは今回各方面に亙つて、從來の國家経営的なものが漸次民間化しつつあります。即ち專賣公社だとか或いは國鉄が公社形体になる、或いは又公團が改廃されて行く。そういう一般的な潮流の一つとして、日銀においても今回このような改正がなされた。即ちそういう一つの一般的な行き方の一方向と言いますか、それに倣
○中西功君 以前昨年の八月ですか、司令部の方から日本銀行の改正に関するサゼツシヨンもあつて、それはその後一應は立消えの形になつておりますが、その指示と今度の政策委員会を置くことに関する日本銀行の改正案との関係について、日銀総裁は大体どのようなお考を持つておられますか、それを先ずお聞きしたいと思います。
○中西功君 今日は出席された方々非常に熱心に、又よく調べて來られたのです。ところが今まで参議院は随分公聽会をやつておるのですが、その公聽会の結論が十分法案の中に通つたことが珍らしいと思うのです。こういうことでは私は折角ここに出向いて來られた方々に対して相済まんと思うので、一つ委員各位に公聽会におけるこういう意見は大いに尊重するといいますか、酌んで一つやつて貰う。そういうことが実質において今日來られた
○中西功君 政府は最初から、この間の本会議の緊急質問に対しても延長しないと言つておる。意思はなかつた。而も法案はこれほど山積しておるというのを知つているのです。一体これほどとにかく沢山法案を出して、そうして最初から延長する意思がないというような態度を取つて來ておる。こういうことは政府は非常に無責任です。こうなればこれに対して我々の態度というのは、それならそれでいいのです。審議未了になつてもいいのです
○中西功君 私は中國との貿易問題に関しまして、首相並びに関係閣僚に緊急質問をいたしたいと思います。 今、中國においては人民解放軍が大なる勝利を成しつつある。近く中國に新らしい政府ができるであろうことは、すでに万人が認めております。私がここで緊急質問をしようというのは、單に近く中國に新らしい政府ができるから、それとの貿易関係を考えねばならないというふうなものではないのであります。今日の中日貿易の我我
○中西功君 簡單に一言だけでよいのであります。さつきから特別会計にその理由がないという委員の意見に対して、まあ程度の差であるというふうな答弁があるのですが、私はそれは少しおかしいと思う。この特別会計に附する利点は大いにあると思う。それはいわゆる言われておるようなことじやなくて幾らかの赤字が必らずここに出るわけです。その赤字を各國立病院に自主的に捻出させるということになる。どういうふうにしてそれを捻出
○中西功君 いたしておるのですか。
○中西功君 このいろいろ輸出入荷物について、税関が統計も作るし又その檢査といいますか、それもするというようになつておりますが、実際の問題として、日本の税関の方に、どれだけの実際の権限があるのですか。そういうことを実際やつてるのかどうか。
○中西功君 若し國債証券七億三千万円を、これを例えば今度の見返資金特別会計の金で償還するというふうな措置を取れば、この七億円だけは余分に貸す金になるわけですね。そういうふうにはなりませんか。
○中西功君 そうすると、このままで行きまして、そして新らしい十三億追加しまして、資本金を十三億にして、この小口貸付けというふうなものは、一体どの程度に貸付けられることになるのですか。
○中西功君 遅れて來まして、ちよつとダブるかも知れませんので済みませんが、庶民金融庫のこの表を頂いておりますが、この中で國債証券というものが相当多く借方にある。これを処分されるときには、どういうようにされるのですか。
○中西功君 私は日間共産党を代表いたしまして米國対日援助見返会計法案に反対いたします。この見返資金特別会計は、経済九原則、單一爲替の設定と並んで、我が國経済にとつて極めて重大な意義を持つもので、正に日本経済の方向に画期的のエポツクを画するものである。周知のように、この資金は以前は貿易資金特別会計のうちで極めて不明朗に処理されており、今日で言う、いわゆる輸入補給金或いは輸出補給金の作用をなしており、これは
○中西功君 私は日本共産党を代表いたしましてこの法案に反対いたします。反対の理由は簡單です。八百三十三億の輸入調整金を削つて、そうして四十八億の逓信の赤字を埋めた方が、うんと國民のためであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)これが私の反対理由です。終ります。(拍手)